数々の優れた経歴を持つアーティストであり、作・編曲家である、
故・見良津健雄氏。
コメントで氏と私の接点についてご質問がありましたので
ここで語らせて頂きたいと思います。
見良津さんとは十数年前まだ私がキングレコード所属当時
「紙飛行機」、他楽曲(未公開)でご一緒しました。
キングのスタジオ、氏の自宅スタジオで共に作業をしましたが、
今でも鮮明に覚えています。
氏は私による米倉千尋さんへの提供楽曲も数曲手掛けており、
(氏が手掛けたそのどれもが素晴らしい!)私のこともよく知っておられました。
すごく気さくで優しく、楽しい方でした。(私の印象です)
私が作りこんだデモを持って行った時、「もう出来てるじゃない、これ以上どうするの?」
とふざけながら誉めてくれた。しかし氏の手に掛かり素晴らしく生まれ変わった。
キングのスタジオにはポルシェで来られていて。私が「すっげ~」としきりに感動していると氏は「昔小さなバイクで仕事に行った時スタッフに出前持ちと間違われて凄く悔しくてね、それで買ったんだよ」と笑いながらサラッと言っておられた。 かっこ良かった。
又、仕事後の食事会でもたくさんお話をした。
その時氏は私に「君は天才だから、自信をもってやりなよ!」と何度も言ってくれていた。
今思えば、表には出していなかったが当時私は色んな意味で行き詰っていた。
もし氏が何かを感じてその言葉を言ってくれていたとしたらなんと有難いことか。
「天才」などとは私にはおこがましいが、励ましてくれたことには違いはない。
氏のご冥福をお祈りいたします。